僕が小学生の頃、6年生になると掃除の班長というものをしなくてはならない。それで一番厄介なのは、低学年の1年生、2年生、3年生辺りの子の面倒である。
「掃除しろ!」と言ってもなかなか言う事を聞かない。
一度くっついてきたら「どけ!」といってもどかない。
ある日、その中の一人の女の子がセーラームーンの話をしてきた。その頃はセーラームーンが女の子の間で爆発的な人気があり、低学年から高学年の女の子全員が見ていた。
その子が掃除の班長である僕に「班長、セーラームーンって知っとる?」と聞いてきた。
「知らんわ、そんなん」と僕。
またこいつか、掃除中なのに。と思っている間にさらに話しかけてくる。
「教えてあげようか?」
「教えていらん」
「じょあ教えてあげる」
いらんて言うとるのにこいつは!
結局その子は掃除をせずにずっとセーラムーンの話をして、僕は掃除をしながらセーラームーンの話を聞く。もうなす術なく、掃除終わりのチャイムを待った。
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